ソニー、ホイットニー・ヒューストンの伝記映画の製作陣に対し未払いのライセンス料で訴訟を提起

レーベルは2022年の「I Wanna Dance with Somebody」で使用された音楽に対し、
最大360万ドル(約5.32億円)の損害賠償を要求

原文:BELLE RICHARDSON 写真:PH2 MARK KETTENHOFEN

先日、ソニー・ミュージックエンタテインメントは、故ホイットニー・ヒューストンの伝記映画「I Wanna Dance with Somebody」の製作陣を、故歌手の音楽を無許可で使用したとして訴えました。

音楽業界サイトのミュージック・ビジネス・ワールドワイド(MBE) が発見した訴状によると、映画のリリース時には使用される音楽に関して法的合意がなされていましたが、製作陣は2023年7月に支払う予定だったライセンス料をまだ支払っていません。

初期の合意では、映画でヒューストンの20曲以上が使用される許可が与えられ、「I Will Always Love You」も含まれています。2022年のこの映画は、世界的スーパースターの晩年を描き、5,980万ドル(日本円にして約5.32億円)の興行収入を得ました。

裁判にはAnthem Films, NYBO Productions, およびBlack Label Mediaを含む4社が関与していると報じられています。

ライセンス違反を通知された後、これらの会社には支払いを行うための15営業日の猶予を与えられました。

BBCによると、ソニーは少なくとも360万ドル(約5.32億円)の損害賠償と、著作権侵害を止めるための裁判所命令を求めており、製作陣は「映画との関連でヒューストンの録音を許可なく配布およびその他の方法で利用し続けている」と主張しています。

故ホイットニー・ヒューストンをナオミ・アッキーが演じた伝記映画は、昨年Netflixでストリーミング配信され、賛否両論の評価を受けました。

2019年には、ホイットニー・ヒューストンの遺産と音楽会社Primary Waveが、歌手の資産を強化するためにパートナーシップを結びました。このパートナーシップは、スティーブ・ウィンウッドの「Higher Love」のヒューストンのカバーのKygoリミックスをリリースしました。

この2019年のバージョンは、ビルボードのダンスクラブプレイチャートで1位になり、後に2022年の伝記映画でフィーチャーされました。

2023年には、Gaither Music Groupが故人のゴスペルアルバムをリリースしました。このアルバムには、故歌手の未発表トラックのコンピレーションが収録されており、「I Go to the Rock: The Gospel Music of Whitney Houston」と題されています。

このアルバムは、ヒューストンが生涯にわたってゴスペル音楽に深いつながりを持っていたことを記念するものであるとビルボードは報じています。

Previous
Previous

Alejandro M. Lopez: 「自然を愛し、尊重することは、自分自身を愛し、尊重することです。」

Next
Next

Kristian Riis: 何もしないよりも、試して失敗する方がいい。