Tommy Guerrero: 好きなことを精一杯やること。

スケートボード、弦楽器、そして魂。：トミー・ゲレロの旅

Interview: Félicie Zufferey

このインタビューでは、スケートボードと音楽の両方で知名度のある人物、Tommy Guerreroのユニークな旅を探求しています。1975年に始まり、Tommy Guerreroは、スケートボードチームBones Brigadeの重要なメンバーとして名声を博し、後にスケートボード会社「Real」を共同設立しました。彼は同時に多様な音楽キャリアを育て、Free BeerやJet Black Crayonといったバンドに貢献し、さらに多数のソロアルバムをリリースしました。

Tommyは、最新のアルバムの舞台裏を公開し、それが以前の作品からどのように異なるかを共有しています。

議論を通じて、Guerreroは身体的な怪我から個人的な苦難に至るまで、直面してきた課題について語り、日常のルーチンと音楽の影響について詳しく述べています。その会話からは、複雑な人生に対する現実的なアプローチが見えてくる。Guerreroがスケートボードと音楽の両方に対する献身を明示している一方で、彼は地に足をつけた視点を保ち、手放すことの重要性と、制御できるものに焦点を合わせることを強調しています。

あなたの旅は実にユニークで、多くの人々があなたをスケートボーダーとして認識しているかもしれませんが、音楽業界でもかなりの名声を築いています。最初から始めましょう！すべてはどのように始まり、どのように今の地位に至ったのでしょうか？

Tommy Guerrero:

私は1975年にスケートを始め、1979年に兄と友人と音楽を始めました。そして、1985年にプロに転向しました。その後はバンドに参加する時間がなかったが、音楽を作る必要を感じていました。私はボードセールス（ロイヤルティ）からの最初の給料で4トラックとドラムマシンを購入し、録音を始めました。それがソロ活動の始まりでした。

今まできっと多くの困難で満ちていたでしょう。もし1つ挙げるとしたら、最も重要な課題は何で、それをどのように克服しましたか？

Tommy Guerrero:

難しいですね。スケートでは常にケガと向き合い、早く治してボードに戻れるようにと願っている。スペインのコンテストで足首を骨折したんだ。家に帰って医者に行ったら、骨がずれていると言われた。早く治るように、プレートとスクリューを入れて固定するのがベストだと言われた。完治まで6カ月、完治してボードに自信を持てるようになるまでさらに6カ月かかった。大変な1年だったが、幸いなことに、私には音楽があった。

しかし、私の人生で最も困難だったのは、当時妻との間に解決不可能な問題があり、息子を家に置いてきたことだった。胸が張り裂けそうだったし、私は少しボロボロだった。でも、息子は隔週か週末に私と一緒にいてくれた。彼のおかげで私は地に足をつけることができた。

現在、最もチャレンジしていることは何ですか？

Tommy Guerrero:

誰もが知っているように、人生は挑戦に満ちている。私は些細なことは手放し、自分では　変えられないことや心から心配する必要のないことにはエネルギーを与えないことにしている。

Tommy Guerreroの新アルバム “Amber of Memory”

新しいアルバムがリリースされましたね。ファンにとっては嬉しいニュースですね！
前作との違いについて教えてください。また、その創作過程についても教えてください。

Tommy Guerrero:

このアルバムは、僕のこれまでのレコーディングとは一線を画している。僕の典型的なスタイルは、ファンク、ジャズ、ブレイクビーツ、サーフなどの要素を組み合わせたものだけど、今回はあえて1980年代風のサウンドにしたんだ。ザ・キュアーやジョイ・ディヴィジョンといったバンドからの影響も感じられるが、私の特徴であるサーフィンのようなギター・メロディーをバリトン・ギターで奏でている。変わっているにもかかわらず、私の独特なタッチは健在だ。このアルバムをレコーディングしたのは2020年の半ばから2021年の初めにかけてのことで、その時期に起こっていたすべての醜さを打ち消すような美を世界に届けたいという願いをこめているんだ。

この分野で挑戦し続けるためには、精神的にも肉体的にもかなりの鍛錬が必要です。あなたの日常を垣間見せていただけませんか？どのようにして集中力を維持し、インスピレーションを絶やさないようにしているのですか？

Tommy Guerrero:

毎朝、ストレッチをするのが習慣で、これは心身を目覚めさせ、絶えず経験する肉体的苦痛を軽減するのに役立つ。長い散歩も私の日課の一部だ。
これらの活動は私の幸福に貢献し、生活の単調さを解消してくれる。

私にとって、停滞や無気力を防ぐためには、日々の生活に多様性や新しさを取り入れることが不可欠だ。旅行や新しい創作活動の探求は、これを達成するのに特に効果的だ。最近、私はフィルム写真に興味を持っている。シンプルなポイント・アンド・シュートのカメラを使うことは、構図や照明などについて新しい学びでもあり、満足のいく挑戦でもある。

あなたの音楽は、多様なジャンルや影響を受けていることで知られています。あなたの人生や創作する音楽に大きな影響を与えた曲を挙げていただけますか？

Tommy Guerrero:

幼い頃、ブッカー・T＆ザ・M.G.sの曲をラジオで聴いたのを鮮明に覚えている。彼らの「Green Onions」という曲は、僕に大きな衝撃を与えた。

最近のプレイリストは？今、特にハマっている曲やアーティストはいますか？

Tommy Guerrero:

音楽の好みはその時の気分によって変わるんだ。Hailu Mergia、Mulatu Astatke、John Coltraneといったアーティストが好きだ。クンビアとチチャのミックスも好きだよ。

日本は、あなたのキャリアを通じて頻繁に訪れています。あなたにとって日本とは？

Tommy Guerrero:

日本にいると、他の国ではめったに経験できないような平和な感覚に包まれるんだ。本当に心の障壁を落とせる場所なんだ。

最後に、読者に伝えたいメッセージはありますか？

Tommy Guerrero:

好きなことを精一杯やること。

Tommy Guerreroのプレイリスト